beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 » ひ http://www.beatfreak.jp beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 Fri, 15 Jul 2011 08:00:47 +0000 http://wordpress.org/?v=2.8.6 ja hourly 1 hinaco http://www.beatfreak.jp/interview/23454/ http://www.beatfreak.jp/interview/23454/#comments Tue, 14 Jun 2011 05:32:03 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23454 「帰り道ダイアリー」。“帰り道でつくった”という本作に、彼女が込めた思いとは!?]]> 01_hinaco_610350

6月15日リリースされるBS朝日ドラマ『家族法廷』の主題歌を収録した、hinacoのニュー・シングル「帰り道ダイアリー」。“帰り道でつくった”という本作に、彼女が込めた思いとは!?


 アーティストを志すようになったきっかけが、“デビュー前にライヴ・ハウスの階段から転落したこと”という話は本当なんですか?

hinaco:本当なんですよ(笑)。友人のライヴを観に行った時でした。地元の会津若松から上京してきて、大学生をしていた21歳の時なんですが、ちょうど就活の時期で。“何かを伝える職業に就きたいな”って、漠然と思っていたんです。でも、それが具体的にどの仕事なのかがわからなかったので、とにかく片っ端からいろんな仕事について調べたり、人に話を聞いたりしていたんですが、あまりしっくりこなくて。そんな時に、自分の気持ちをストレートに歌詞やメロディにして歌うっていうのが、1番何かを伝えられるんじゃないかなって思ったんです。でも、周りの友だちがみんな普通に就活をしている中、ひとりで「私、歌やる!」って言っても、「え、大丈夫?」みたいな感じで、なかなか1歩が踏み出せないでいたんです。

 そんな時に、階段から落ちたと。

hinaco:(額の上あたりを)12、3針縫いました。“あぁ、人生って本当に何があるかわからないな”って身をもって体験したことで、“もう悩んでいる暇がもったない、歌をやろう!”って決めたんです。その事故があってから、やりたいことをすぐにやらないと気がすまない性格になりましたね。曲をつくりたいと思ったらつくる、ギターを弾きたいと思ったら教えてくれる人を探して弾く…本当に、あの事故は私にとって人生の転機でした。

 “歌をやる!”と決めた時、家族の反対などはなかったんですか?

hinaco:とまどったとは思うんですけど、反対は一切されなかったです。やりたいと思うことをやらせるというスタイルで。まさか私が歌をやるなんて思っていなかったと思うんですけど、「やるなら、最後までちゃんとやりなさい」って言ってくれました。

 事故以前は、音楽活動をしていなかったんですか?

hinaco:高校を卒業する間際の2ヵ月だけ、友達のスカ・バンドに誘われてトロンボーンをやっていたことがあります。もともと無口というか、自分の気持ちを人に伝えることがなかなかできなかったんですが、スカ・バンドでステージに立って、“自分を表現するのって、こんなに楽しいことなんだ”っていうことを知ったんです。きっと、その時の思いがずっと心のどこかに残っていたんでしょうね。それで歌をやろうって思ったんだと思います。

 デビューからちょうど1年を迎えますが、デビュー前と後で、考え方や気持ちに変化はありますか?

hinaco:う〜ん、本質的なところは何も変わっていないです。しっかりしようっていう責任感は強くなってきているんですけど、人間的な意味では何も変わっていないですよ。

 プロデューサーとして一緒に制作をされているイワツボコーダイさんとは、年齢も近いですよね? 意見がぶつかったりすることなどはありませんか?

hinaco:意見がぶつかることは、しょっちゅうです! 「ここはこのメロがいい!」とか「いや、これはダメだ!」とか(笑)。でも、今作(「帰り道ダイアリー」)に関しては、いつもよりダメ出しも少なかったし、そんなにぶつかることもなかったので、どちらかと言うとスムーズに進んだと思います。

 デビュー曲の「泣き顔スマイル」もドラマ主題歌で、その時は台本を読み込んで制作したとのことですが、今回はどのように進めたんですか?

hinaco:今回も『家族法廷』の台本を読んでつくりました。ドラマのテーマに“絆”や“家族”っていうのがあったので、曲もそれに合わせて“絆”をテーマに。ただ、モチーフは“同棲しているカップル”です。同棲していて、恋人が当たり前のように家で待っていてくれたり、ご飯が食べられたり、あったかいお風呂に入れたり…そういう当たり前のことが、実は1番幸せなんだよねっていうことを言いたくて書きました。

 主題歌のオファーをもらった時は、どんな気持ちでしたか?

hinaco:単純にうれしかったです。人生で主題歌を歌わせてもらえる機会なんて、そんなに何度もあることじゃないと思うんですけど、またこうやってお話をいただけて、すごくうれしかったです。

 ドラマを観て曲を聴くとまた印象が違うと思うんですが、hinacoさん自身の中で曲の捉え方に変化はありましたか?

hinaco:曲を書いた時点では、歌詞の♪ここで泣いて ここで笑って♪の“ここ”っていうのは、今自分が東京に住んでいることもあって“東京”をイメージしていたんです。でも、ドラマを観て、家族のことを考えたり、3月の震災があったことで、ミュージック・ビデオを撮影したり、ライヴをさせてもらったりと、地元(福島・会津若松)に帰る機会が多くて。それからすごく変わりましたね。“ここ”っていうのは東京だけじゃなくて、自分が生まれ育った土地、会津若松でもあるんだな、と。本当に、私自身がここで笑って、ここで泣いて育ったんだなっていう思いが芽生えました。

 「帰り道ダイアリー」のミュージック・ビデオは、実家に帰りたくなるようなあたたかい作品ですよね。

hinaco:まさか自分のミュージック・ビデオを地元で撮影することになるなんて夢にも思っていなかったので、すごく不思議でしたね。“頑張ったな、私。ここまできたぞ!”って思いました(笑)。

 (笑)。ちょっと襟を正すような感覚?

hinaco:本当にそうですね。撮影の時に、地元のみなさんに「会津若松の出身なんです」って話したんですが、みなさんすごく親近感をもって応援してくださるんですよ。それを聞いてもっともっと頑張ろうって思いましたし、もっともっと会津若松っていう土地を広められたらなって思いました。正直なところ、住んでいた頃は、“つまらない街だな”って思っていたんです。夜8時になったらお店はシャッターが閉まっちゃうし、遊びに行くところもないし…。東京っていう街が魅力的に見えて仕方がなかったんですが、今回改めて会津若松を観てまわって、“こんなに良いところがあったんだ!”って地元の良さを実感することができました。

 カップリングの「雨あがり」は、爽やかで夏っぽい楽曲です。この曲はどのようにして制作されたんですか?

hinaco:「帰り道ダイアリー」ができあがって、カップリングをどうしようかなと考えた時に、アップ・テンポの曲がいいなと思い、“初夏”をテーマにつくりました。梅雨が明けて、“これから夏がくる!”っていうワクワク感がすごく好きなので、そんな気持ちになれるような曲がいいなぁと思いながら。歌詞のイメージはドラマの『ROOKIES』の土手です(笑)。みんなが悩んで、“くそーっ!”ってあきらめかけるんだけど、でも明日はある…みたいな。“よし!”って立ち上がる感じのイメージですね。

 読者の中にも、いろんなことに悩んでいる人がいると思うので、きっと前向きな気持ちになれると思います。

hinaco:そうなれたらいいな。自分自身もそうなんですけど、落ち込んでいる時って、上から手をひっぱられて「立ちなよ」って言われても立てないんですよね。だから私は、落ち込んでいる人がいたら一緒にしゃがんでる。無理に立たせるんじゃなくて、きっかけを待つっていうか、「大丈夫だよ」って言ってあげるような曲を書けたらいいなと思っているので、「雨あがり」が聴いてくれた人にとって、そういう曲になってくれたらうれしいです。

 もう1曲のカップリングは、「泣き顔スマイル」のアンプラグド・ヴァージョン。ピアノ・アレンジで改めて歌った感想を教えてください。

hinaco:レコーディングが震災の数日後だったこともあって、改めて歌詞を読み直した時に、すごく今の状況に合っているなと思いました。私自身、地元が被災していることもあって、いろいろリンクする気持ちがあったので、より感情を込めて歌うことができました。レコーディングも一発でスッと終わりましたし。

 ピアノの弾き語りに挑戦っていうのはいかがですか?

hinaco:したいですね! 実は練習しているんですけど、なかなかお披露目できるレベルにはなっておらず…。いつかぜひ、やってみたいです。

 楽しみにしています! では最後に、読者にメッセージをお願いします。

hinaco:「帰り道ダイアリー」は、“普段の生活のなんでもない1コマが1番の幸せだ”っていうことを歌っています。自分自身が帰り道でこの曲をつくったということもありますが、みなさんもぜひぜひ帰り道で聴いてみてください!


INTERVIEW:Ai Kishino


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「帰り道ダイアリー」
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BeeTV『美少女デート 〜あなたが選ぶ、理想の彼女〜』尾崎ナナ http://www.beatfreak.jp/interview/22441/ http://www.beatfreak.jp/interview/22441/#comments Fri, 08 Apr 2011 06:21:10 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=22441 『美少女デート 〜あなたが選ぶ、理想の彼女〜』。臨場感あふれるこの体感型番組に“セクシー系”担当として出演している尾崎ナナちゃんにインタビュー!]]> 01_BeeTV_610350

理想の女の子とのデートを体感できるBeeTVの新番組『美少女デート 〜あなたが選ぶ、理想の彼女〜』。臨場感あふれるこの体感型番組に“セクシー系”担当として出演している尾崎ナナちゃんにインタビュー!


 尾崎さんは“セクシー系”担当ですが、男性から“セクシー”と見られることについては、どう感じていますか?

尾崎ナナ:自分では今まで“セクシー”という認識がなかったので、素直にうれしいです。女性なら誰でも、“セクシーじゃない”と思われるよりも、“セクシー”と思われた方がうれしいと思いますよ。

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 自分ではどんなタイプだと思っていたんですか?

尾崎ナナ:子供の頃から知らない間にアザをつくっていたり、何もないところで転んでいたので(笑)、“天然系”かなと。でも、このお仕事をしてから特に“天然”よりも“セクシー”なんだなっていうのを自覚しました。

 自分が“セクシーだな”と感じるのはどんな時?

尾崎ナナ:この番組で言うと、セリフを言った時の雰囲気とか、グラビアやDVDで言うなら、決めポーズをとっているシーンとか。この間、DVDでOLの格好をして、ストッキングを静かに履くっていうシーンを撮影したんですけど、あれは自分でもセクシーだなと思いましたね。危険な香りがすると言うか(笑)。

 そういう仕草は、鏡の前で研究するんですか?

尾崎ナナ:お風呂から上がって、マッサージをした後に、裸のまま体のラインをチェックしたり、下着を付けてからどうやったら胸がよりきれいに見えるかとか、15分くらいポーズの研究をしてます。人には絶対見せられない姿ですけど(笑)。

 プロポーションを維持するため、ボディ・ラインのチェックの他にしていることは?

尾崎ナナ:お風呂が大好きなので、時間を掛けて半身浴しています。長い時だと2〜3時間くらい。時間がない時でも1時間はやっています。あとはお風呂上がりにマッサージを。みんな腕や足はやると思うんですけど、私は特に胸を入念にやっていて、1年でEカップからGカップにサイズ・アップしました!

 何か特別な方法で?

尾崎ナナ:いえ、普通にバスト・クリームを使って、毎日やっていただけなんですけど。バスト・マッサージをやるようになったきっかけっていうのが、風邪を引いて2日くらい寝込んだことがあって。直った後にお風呂から上がって、鏡を見たら胸がしぼんで、少し垂れているような気がしたんです(笑)。それで“これはヤバい!!”と思って、どうしたら直るかネットで調べていたら“バスト・クリームを使ってマッサージをするといい”っていうのを見つけて、試してみたんです。そうしたら、本当に効果があって、ビックリしましたね。バスト・クリームにも、大きくするものからハリを出すものまで、いろんな種類があって、私も今までに10種類以上試してみました。だから、ちょっとしたマニアです(笑)。

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 テレビやDVDの撮影と比べて、どんなところが難しかったですか?

尾崎ナナ:相手が実際にはいないというか、カメラに向かってお芝居をするので、最初は入り込むのにちょっと苦労しました。でも、やっているうちに、カメラを本当に彼氏のような気持ちでやれるようになっていったので、観ていただければ、本当の彼女がしゃべっているように見えると思います。あと、普段はおっとりしていて、怒ることがないんですよ。だから怒鳴るシーンがあるんですけど、それが難しかったです。たぶん、人生ではじめてあんなに怒鳴ったんじゃないかな(笑)。

 番組の中では、尾崎さんが「ここに行きたい!」と振り回している感じですけど、実際のデートでもこんな感じ?

尾崎ナナ:どちらかというと、相手の意見を優先する方ですね。強引に「ここに行きたいから一緒に行こうよ!」って言われると、自分があまり乗り気じゃなくても付いていっちゃいます(笑)。結構、流されやすいタイプなんですよ。だから、付き合うなら引っ張っていってくれる優しい人がいいですね。お兄ちゃんみたいな感じで。それで、かわいがってくれて、甘えさせてくれたら最高です。

 番組の中では、スポーツ・クラブやダーツ・バーでデートをしていましたが、運動するのは好き?

尾崎ナナ:実は真逆で、運動するとそのストレスで食べちゃうタイプなんです(笑)。でも、ダーツはたまに友達と行きますね。ただ、撮影の時はひさしぶりだったので、なかなか的に当たらなくて、撮影が長くかかっちゃいました。

 デートをするなら、どんなコースが理想?

尾崎ナナ:“大人のデート”をしたいかな。ドライブとか。私は免許を持ってないんで、助手席専用ですけど(笑)。それで海に行って、手をつないで海岸を散歩して、帰り道にゲームセンターとか寄り道をしながら、夜景のきれいなところでディナーみたいな。でも、さっきも言いましたけど、基本は相手に合わせるタイプなので、相手が行きたいところなら、どこにでも付いていきますよ。ペットみたいな感じで。よく“犬っぽい”って言われます(笑)。

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 番組では、最後の選択肢でハッピーエンドか、バッドエンドにわかれますが、尾崎さんの実際のデートでの失敗談は?

尾崎ナナ:失敗談と言うか、初デートで遊園地は避けた方がいいかなと思います。乗り物に乗る待ち時間が結構長いので、相手と打ち解けてからじゃないと、間が持たなくて、気まずい空気が流れちゃうと思います。

 男性に対して“これはないな〜”と感じる行為は?

尾崎ナナ:一緒に食事に行って、あまり食べないのはちょっと…。やっぱり女の子は、相手の人が食べてくれないと、食べにくいんですよね。男の人よりも食べるのって、女の子としては恥ずかしい気持ちがあるし。

 逆に男性のどんな仕草にドキッとしますか?

尾崎ナナ:単純なことなんですけど、女の子が荷物を持っていたら、どんなに軽くても持ってくれる優しさを見せられるとうれしいですね。重い荷物は、ほとんどの男性が持ってくれるけど、軽い荷物だと“持とうか?”とはあまり行ってくれないので。あとは、さりげなく頭をなでてくれたりとか。何気ない優しさを感じると、コロッと惚れちゃいます(笑)。

 理想の男性のタイプは優しい人?

尾崎ナナ:そうですね。それでいて、自分をしっかり持っていて、目標がある人。でも、洗濯とか、掃除とか、身の回りのことはダメな方が理想です。意外と世話女房タイプなので(笑)。仕事やプライベートはしっかりしているんだけど、家に帰ると何もしなくって、“私がいないとダメじゃん”って思わせてくれるくらいがいいですね。

 ハッピーエンドを迎えると、尾崎さんのキス顔を観ることができますが、キス顔を撮られるのは恥ずかしかった?

尾崎ナナ:恥ずかしかったですよ〜。プライベートでも、自分から“キスして”って、キス顔をしたことがないし、キス顔なんて、普段自分で見ることないじゃないですか。だから、どんな顔をしているかわからない顔を撮られるのは、ちょっと抵抗がありましたね。周りの人から“もうちょっと顔を傾けた方がいいんじゃない?”とか、いろいろとアドバイスをもらいながら、撮影した感じです。

 “ここは見逃さないで!”という番組の見どころを教えてください。

尾崎ナナ::やっぱりハッピーエンドを迎えて、私のキス顔をぜひ見てもらいたいですね。バッドエンドを選んじゃった人も、分岐で選び直して、チェックしてください。あとは“セクシー系”担当なので、私のセクシーなところを堪能してもらえたらうれしいです。胸元の開いた服を着ているので、ガッツリと見てください(笑)。タイトル通り、理想の女の子とデートしている気分になれるので、私はもちろん、みんなとデートして、いろんな女の子とキスをしてほしいなと思います。そして、実際にデートの参考にしてください。

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INTERVIEW:Shinji Takemura


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●03.01よりBeeTVで配信中!
『美少女デート 〜あなたが選ぶ、理想の彼女〜』
出演:尾崎ナナほか

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Coco d’Or http://www.beatfreak.jp/interview/22546/ http://www.beatfreak.jp/interview/22546/#comments Wed, 06 Apr 2011 04:55:09 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=22546 『Coco d’Or 3』(3月9日にリリース)は、彼女のジャズに対する情熱が伝わってくる作品に仕上がっている!]]> 01_CocodOr_610350

SPEEDのhiroこと島袋寛子が、’04年にスタートさせたジャズ・プロジェクト、Coco d’Or(ココドール)。約5年ぶりのリリースとなるアルバム『Coco d’Or 3』(3月9日にリリース)は、彼女のジャズに対する情熱が伝わってくる作品に仕上がっている!


 Coco d’Orとして、約5年ぶりのニュー・アルバムがリリースされますが、まずは心待ちにしていたファンの方々にひと言お願いします。

島袋寛子:やっと、みなさまのもとに作品を届けられることになりました。この機会に恵まれたことを本当に心から感謝しています。今作は“原点回帰”ということもテーマに、COLDFEETのお2人からサポートを受けながら、ゼロから組み立てています。選曲に関しても、私が歌いたい曲を選ばせていただいて、そこから、アルバムの形を見つけていきました。

 選曲は、どのようなことを基準に?

島袋寛子:私がいつも聴いているスタンダード・ナンバーを軸に、ポップスを数曲取り入れています。ポップス曲に関しては、“マシューズさんがどうアレンジしてくださるのか?”という期待感を胸に選ばせていただきました。

 今、お話に出たデヴィッド・マシューズは、グラミー賞の受賞経験もあるマンハッタン・ジャズ・クインテッド(以下MJQ)のリーダーでもありますが、今回はどのようなご縁で?

島袋寛子:COLDFEETのお2人が、MJQのメンバーであるルー・ソルフさんととても仲がよくて、そこからつなげていただいたんです。ニューヨークのジャズマンたちの音楽を身近に感じられる最高の機会を目の前にして、飛び込まない理由がありませんでしたね(笑)。マシューズさんは、優しくて、とても気持ちのよい素敵な方で、作品づくりでは厳しさもありましたが、音楽にお人柄が出ていると思います。

 ルー・ソルフやケニー・アッシャーなど、参加ミュージシャンも豪華な方々が顔を揃えていますが、一緒にお仕事をしてどんなことを学びましたか?

島袋寛子:“優しいおじさまたち”といった印象だったんですが、楽器を手にすると大変身して“音を楽しむことが音楽”ということを再認識させていただきました。音楽に対して貪欲な一面にも、とても刺激を受けましたし、それでいてすごく自然体なところが驚きでした。ニューヨークの街で音楽をされている方々が、“どんな姿勢で音楽に取り組んでいらっしゃるか”という興味が大きくて、今作はニューヨークでレコーディングを行なったんですが、本当に大きな経験になりました。

 「Unforgettable」は、ナタリー・コールのヴァージョンではなく、ナット・キング・コールのヴァージョンに近い歌い方をされていますね。

島袋寛子:緊張感を大事にして、感情的になりすぎないよう語るように歌いました。

 「Don’t know why」は、ノラ・ジョーンズの代表曲でもありますが、オリジナルに対してはどんな思い入れがありますか?

島袋寛子:この曲も大好きな曲でよく聴いていたので、歌わせていただけることへの感謝の気持ちを大切に歌っています。ノラさんのスペシャルな歌声が、大好きなんです。

 「Alfie」は、DVDにミュージック・クリップが収録されていますね。

島袋寛子:終始リラックスしながら撮影ができました。大好きなニューヨークの街で、大好きなジャズを、大好きな方々と一緒に感じられる毎日がとても幸せで…。その様子を映像に残せて、本当によかったと思います。

 「Carnival」は、ゆったりとしたアレンジと、ささやきからだんだんと情熱を増していく歌い方が印象的でした。

島袋寛子:そういう感情の高ぶりは意図していなくて、知らないうちに自然と高まっていっていたんだと思います。なぜかアメリカの移動遊園地で愛をつぶやく女の子の映像がずっと頭の中でぐるぐるしていたので(笑)、この曲はつぶやくように歌いたかったんです。それでCOLDFEETのお2人にディレクションしていただきながら、形にしていきました。

 「Tea for two」は、MONKEY MAJIKのMaynardことblanc.とデュエットされていますね。

島袋寛子:ずっとMaynardさんの歌声が好きで、この曲のデュエットにぴったりだと思い、お願いしてみたところ引き受けてくださって本当に感謝しています。デュエットする時には、いつも“寄り添うように”ということを大切にして歌っています。レコーディングもとても楽しく進みました。

 「Come on a my house」は、ひと節だけ日本語詞が混ざっていますが、このアイデアはどんなところから?

島袋寛子:日本語の♪なんでもかんでも あげましょう♪というこのフレーズが、とても印象的でインパクトがあったので、“そのまま日本語で歌いたい!”という思いからです。すごくいいアクセントになったと思います。

 「All of me」は、壮大な歌い方が特徴的で、ミュージカルの出演経験が活かされていると感じたんですが、hiroさんにとってミュージカルはどんなフィールドですか?

島袋寛子:私にとってミュージカルの場は、いつものスタイルとは全然ちがうので、学ぶことが多く、とても鍛えられています。歌、演技、ダンス、すべての要素を必要とする場なので、本当にすごいお仕事だなと思います。

 4月にはソロ・ライヴ『HIROKO SHIMABUKURO★歌うたい2011』が開催されますが、今作の収録曲も披露するんですか?

島袋寛子:このライヴでは、hiro名義の楽曲や、邦楽のカヴァーをさせていただく予定で、ゆったりとした時間にできたらと思っています。Coco d’Orを歌う予定は今のところないんですが、このライヴとは別に、Coco d’Orのライヴをやりたいと思っているので、楽しみに待っていてください。

 “ジャズ”の魅力を改めて教えてください。

島袋寛子:ジャズからは、いつも“自由”を感じます。これからもいろんな楽曲に触れ、たくさんのミュージシャンの方々とご一緒していけたら幸せです。いろいろなことに挑戦していこうと思っているので、みなさんも一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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『Coco d’Or 3』
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the pillows http://www.beatfreak.jp/interview/21713/ http://www.beatfreak.jp/interview/21713/#comments Wed, 16 Feb 2011 03:00:09 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=21713 「Movement」を皮切りに、ニュー・アルバム『HORN AGAIN』(1月26日)、ライヴDVD『Born in The ‘60s』(2月16日)と3ヶ月連続で作品をリリース! 結成22年目を迎えた彼らの魅力を存分に堪能できるアイテムばかり!!]]> 01_thepillows_610350
L to R:真鍋吉明、山中さわお、佐藤シンイチロウ

独自のスタイルを貫き通すロック・バンドthe pillows。昨年12月1日にリリースしたニュー・シングル「Movement」を皮切りに、ニュー・アルバム『HORN AGAIN』(1月26日)、ライヴDVD『Born in The ‘60s』(2月16日)と3ヶ月連続で作品をリリース! 結成22年目を迎えた彼らの魅力を存分に堪能できるアイテムばかり!!


 昨年はthe pillowsとしての活動だけでなく、山中さんはソロ・デビューするなど、例年以上に多忙でしたが、改めて振り返ってみて、いかがでしたか?

山中さわお:はじめてソロ・アルバムをつくったことは、達成感がありましたね。他のミュージシャンとのセッションは楽しくもあり、新鮮だったし。あと自主企画した『Born in The ’60s』というイベントで、THE COLLECTORS、Theピーズ、怒髪天、TOMOVSKYとツアーを回ったのがとても印象的でした。久しぶりに先輩ばかりに囲まれて(笑)。確かに忙しかったけど、忙しいのが好きだから良い1年だったかな。

 その’10年の締めくくりにリリースされたシングル「Movement」は、初期のthe pillowsを感じさせる楽曲ですが、いつ頃、どのような形で生まれてきたんですか?

山中さわお:この曲は去年の『OOPARTS TOUR』中、どこかのホテルで深夜から朝にかけて一気に曲も歌詞も書き上げて。最初はスローな曲のつもりで書いたんだけど、バンドでセッションするうちに、アッパーな気分に変わっていったんです。

 歌詞は“諦め”と“希望”の間で揺れる、微妙な心理が描かれていますが、その背景には’09年の“20周年イヤー”が影響しているんですか?

山中さわお:確かにアニヴァーサリーは関係してますね。武道館公演はやはり自分にとって大きな出来事で、感謝と感動、達成感でしばらく脱け殻だった。それでも日々は続いていくし、目の前にはツアーがあり、ステージがあり、音楽が僕を待っている。“それでもまだ走り続けたい”と、素直な気持ちが出た歌だと思います。

 その「Movement」を収録した『HORN AGAIN』は、よりロックな方向に振れた作品に仕上がっていますが、アルバムの全体像が見えてきたのはいつ頃でしたか?

山中さわお:前作の『OOPARTS』は、the pillowsのオルタナ・サイドがにじみ出たアルバムだったんだけど、今回はロックンロール・サイドというか。たぶん、ソロ・アルバムをつくったことが影響したのかな。細かいオルタナ的なギター・アプローチはソロで満足して、the pillowsはまたバンド・サウンドをセッションの瞬発力で生み出したくなったんだと思います。「Brilliant Crown」ができて、トータル感はシリアスな方が似合うだろうなと思って全体像は固まっていきました。

 ちなみにソロでの活動は、山中さんの中でthe pillowsとは別のものとしてわけているんですか?

山中さわお:ソロは楽曲づくりよりも、ギターを好きなだけ弾くとか、他のリズム隊とセッションするとか、あとはライヴで披露する気がないアプローチができる楽しみ…などですね。the pillowsはライヴが大前提だし、やはり“ロックンロール”、もしくは“名曲を熱唱!”みたいな熱の高いものがしっくりきます。だからソロは比較的熱の低いものをやる場所…かな。でも、明確にわける必要は今さらない気がします。もう長いですからね(笑)。

 “HORN AGAIN”というタイトル通り、何かに向かって突進して行くような推進力を感じさせる作品ですが、タイトルはどんなところから?

山中さわお:直訳すると“ツノよ再び”ってなるんですけど、とにかく僕は戦闘的な方が、音楽やthe pillowsを動かすのに向いてると再確認したんです。残念ながらネガティヴなパワーの方が生み出しやすい性格で。理想的に前進することにこだわると、必ずそれをさえぎる存在と対面するでしょう。その時に大人っぽくスルーするのではなく、ツノを出して戦う、ディスカッションする姿勢でいたいんです。

 前作に続き、今作もセルフ・プロデュースで制作されたそうですが、セルフ・プロデュース以外の作品との決定的なちがいはどんなところですか?

山中さわお:僕らにとってプロデューサーと言えば、サロンミュージックの吉田仁さんですから、仁さんの得意なローファイ・サウンドを目指すか、最近僕がしたいハイファイ・サウンドを目指すか、その点だけですかね。今作は、その中でも、ギターの音がよりクリアな歪みで録音できたことが、自分的には大きいです。

 個人的に「Movement」や「Brilliant Crown」ではなく、「Doggie Howl」で最後を締めているのが印象的だったんですが、曲の並びで意識したことは?

山中さわお:曲順はとても音楽的、感覚的に一瞬で判断するので、伝えるのはとても難しいですね。並べて聴いてすぐ良いか悪いか感じるので。ただ、「Brilliant Crown」のような大作っぽい曲の後に、軽めの曲で終わるパターンは、個人的に好きですね。the pillowsでは、こういうパターン多いです。映画でも感動的な場面で終わって暗転して、エンドロールが案外軽い曲で終わるパターンがあるじゃないですか。ああいうの好きなんですよ。

 どの曲にも思い入れがあると思いますが、あえて1曲“これ!”と挙げるとしたら、どの曲になりますか?

山中さわお:サウンドも歌詞の内容も今の自分にジャスト・フィットしてるんで、「Limp tomorrow」が一番気に入ってます。何を歌ってるのか、親切な説明のない歌詞、聴く人によって感じ方の変わる歌詞っていうのを書けた時が一番手柄を感じます。でも、そういう曲に限って、あまり人気出ないんだよな(笑)。

 2月16日には、最初の方でお話に出た『Born in The ’60s』のDVDがリリースされますが、このツアーのアイデアはどんなところから?

山中さわお:単純に20年以上付き合いのある、音楽的にも人間的にも影響受けた強者バンドとツアーしたかったんです。怒髪天の増子さんが、名古屋のアンコールで天むすを持って登場して、客の口にねじ込んだり(笑)、最終日のEASTのステージでTHE COLLECTORS、TOMOVSKYを土台に組体操みたいな感じでピラミッドの頂上に立ったり(笑)、想像もつかない馬鹿馬鹿しさに、僕たちもお客さんも爆笑のツアーでした。

 ずばり、このDVDの見どころは?

山中さわお:ライヴはもちろんですけど、爆笑の楽屋、打ち上げ。特典映像ではメンバー14名の格付けチェックもあって相当面白いっす。今年もこのツアーはやるんで、このDVDでどんな感じかチェックしてもらって、実物を観に来てもらえたらと思います。

 2月18日からは、過去最大規模の全国ツアー『HORN AGAIN TOUR』がスタートしますが、こちらはどんなステージに?

山中さわお:いつも通り、行き当たりばったりっていう感じで、楽しくやります。

 ニュー・アルバム『HORN AGAIN』のリリースで幕を開けた’11年ですが、どんな1年にしたいですか?

山中さわお:ん〜…そういうの本当にないんですよね。まぁ、25周年までは普通に頑張りたいです(笑)。それと新曲もたくさんつくりたい! 傲慢で勝手なバンド…って俺だけ(笑)? とにかくthe pillowsを’11年もよろしく!


INTERVIEW:Shinji Takemura


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