ジョナサン・ウォン

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‘09年に香港でデビューし、あらゆる新人賞を総ナメにしたジョナサン・ウォンが、6月15日にリリースされる「君は薔薇より美しい」「で待望の日本デビュー! ‘79年に大ヒットした名曲を大胆に、そしてさわやかにカヴァー!!


 どんな音楽を聴いて育ったんですか?

ジョナサン・ウォン:お父さんもお母さんも音楽好きで、家にはいつも音楽が流れていました。広東ポップやイギリスのロック…ザ・ビートルズ、クイーン、ローリングストーンズとか。あとは時々、クラシックも流れていたので、自然とそういった音楽が耳に入ってきていました。

 高校時代アメリカに留学したそうですが、これは音楽の勉強のため?

ジョナサン・ウォン:いえ、特に音楽のためというわけではなく、両親の“いい大学に進んでほしい”という願いからです。この辺は日本も同じだと思いますけど(笑)。それで15歳の時にアメリカのボーディングスクール(寄宿制学校)に入って、そこでいろんな国籍の友達がたくさんできました。学校生活を彼らと一緒に過ごすうちに影響を受けて、演劇やダンス、そして音楽に興味を持ちはじめて真剣にやるようになったんです。

 ‘09年には香港でデビューして、多くの新人賞を獲得しましたが、自分のどんな努力が実を結んだと思いますか?

ジョナサン・ウォン:自分の頑張りもそうですけど、何よりも力になったのが、身近にいる友達の応援やファンの方の応援です。それと、自分はラッキーだったなというのも感じます。

 昨年5月、セカンド・アルバムをリリースした時に、日本デビューを発表しましたが、日本デビューは目標のひとつだったんですか?

ジョナサン・ウォン:もちろん。でも、こんなに早く日本でデビューできるとは思っていませんでした。香港でデビューしたばかりの時は、次に進出するのは台湾か中国の南…もっと香港に近い地域だと思っていましたから。でも、日本デビューのお話をいただいて、チャレンジするなら少しでも早い方がいいだろうという気持ちと、せっかくいただいたチャンスを無駄にしたくないという思いから決心しました。

 日本の印象はどうですか?

ジョナサン・ウォン:日本に来たのは震災の後で、まだそれほど日が経っていないんですけど、最初に感じたのは“日本人は強い人たちだな”と。僕は香港で、あの地震の映像を見たんですけど、あれから何ヵ月も経っていないのに、みなさん普段通りの生活をしていて。本当にすごいなと思いました。

 生活習慣や食事の面などでは、どうですか?

ジョナサン・ウォン:日本に来る前に香港で日本料理を食べたり、習慣について少し勉強していたんですけど、実際に生活してみると“玄関で靴を脱ぐ”っていうのがいまだに慣れません(笑)。それと食事で驚いたのが、ラーメンを食べる時に“ズルズルッ”って音を立てるところですね。香港では、いい顔をされないので。だから、みなさんも香港に行った時には気をつけてください(笑)。

 日本デビュー曲「君は薔薇より美しい」は、日本で30年以上前に大ヒットした楽曲ですが、そのことはご存知でしたか?

ジョナサン・ウォン:最初はそのことを知らなくて、曲を受け取った後に聞きました。それでオリジナルを映像で見せていただいて、その歌い方や曲の素晴らしさに衝撃を受けたんです。それまで“日本デビュー”ということに対しては、それほどプレッシャーを感じてはいなかったんですが、“デビューでこの歌を歌わせていただく”ということにプレッシャーを感じてしまいました。

 歌詞の意味を理解するのは難しい?

ジョナサン・ウォン:日本語の勉強は、日本デビューが決まってから毎日勉強しているんですが、日本語は難しいです。この歌詞も、先生と一緒に勉強しながら1文ずつ理解していきました。これはすごく大事なことで、意味をわからないで歌っていても、本当の意味で“歌っている”とは言えないと思うんです。歌詞の意味を理解してこそ、本当に歌えるというか。だから、早く日本語をペラペラにしゃべれるようになりたいです。

 歌う上では、どんなところを重視しましたか?

ジョナサン・ウォン:この曲に限ったことではないんですが、歌を歌う上で大事なのは“楽しむこと”だと思っています。バラードや悲しい歌でも。お客さんには、僕の歌う姿が見えます。その時、歌っている僕が楽しそうにしていないと、聴いているみなさんも楽しくないと思います。だから僕は歌を歌う時、お客さんも自分も楽しむことを一番重視しています。

 香港時代はバラードやR&Bが多く、ポップスはあまり歌っていませんでしたが、今回、歌ってみてどうでしたか?

ジョナサン・ウォン:僕はまだ新人なので、勉強することがたくさんあります。だから、いろんなジャンルの音楽に挑戦するのはいいことだと思っています。この曲は香港にはあまりないタイプの曲で、すごく新鮮でした。先日、日本でデビュー・コンベンションをやらせていただいたんですが、それ見た香港のマネージャーからは“今日のコンベンションは今までで一番のパフォーマンスだった。このスタイルはあなたに合っている”と言ってもらいました。

 ミュージック・ビデオも撮影していますが、香港と日本とで、撮影の仕方などにちがいはありましたか?

ジョナサン・ウォン:全然ちがいますね。この曲のミュージック・ビデオを撮る時、台本のようなものがありましたが、香港だとそういうのは一切ありません。ディレクターやプロデューサーと一緒にセットを見て、その場で決めてほとんどアドリブのような感じで撮影しますから。だから、日本はすごくキッチリしているなと感じました。それはミュージック・ビデオの撮影だけでなく、曲のプロモーションにしても。たとえば、日本ではひとつの曲に対して、服やスタイリング、曲づくりなど、数ヵ月の時間をかけますが、香港では2週間くらいです。

 カップリングの「僕がいる」は、温かさを感じさせるバラードですが、この曲を最初に聴いた時の印象は?

ジョナサン・ウォン:最初にデモを聴いた時、佐伯(youthk)さんの声が入っていたんですけど、僕の声に似ているなと思いました(笑)。でも、そのおかげで、曲の感じをすごくつかみやすかったです。ただ、今までの僕の曲とはかなりちがいますね。香港時代の曲は3分くらいの曲がほとんどで、長くても4分くらい。この曲は5分ありますから。だから、そういう意味では、チャレンジの曲でしたね。

 この楽曲のどんな部分が気にいっていますか?

ジョナサン・ウォン:ブリッジの部分です。メロディとピッチが複雑で、最初はどう歌えばいいのか全然わからなかったんですが、歌い方をつかんでからは一番好きなパートになりました。

 この楽曲では、包容力のある男性が描かれていますが、どんなところに共感しましたか?

ジョナサン・ウォン:僕も、この男性のようなタイプなので、共感するところは多いです(笑)。タイトルでもある“僕がいる”っていうのは、本当にずっと側にいることじゃなくて、“心が一緒にいること”だと思っています。相手の側にいることも大事ですが、本当に大事なことは相手をいつも思う心。心と心でつながっていることだと思います。

 最後に、理想のアーティスト像を教えてください。

ジョナサン・ウォン:“愛を伝える”アーティストになりたいです。人は時々、激しい怒りに包まれたり、感情的に悪い方向に向かってしまうことがあると思うんです。でも、愛に包まれていれば、そういう感情は薄れると思うので、世界を愛で満たしたいです。バラードやラヴ・ソング、ダンス・ミュージックなど、いろいろな形で愛を伝えていきたいと思います。これから、みなさんが幸せになれるような曲をたくさん歌っていきたいと思っているので、応援よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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