上木彩矢

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上木彩矢のロック魂を詰め込んだミニ・アルバム『Gloriosa』が、8月11日にリリース! バンド・サウンドを重視した爽快感あふれるロックが満載。9月に行なわれるワンマン・ライヴに向け、加速する彼女の勢いが感じ取れる!!


 今作のタイトルは、ジャケットにも花びらが映っている花の名前ですが、このタイトルに込めた意味は?

上木彩矢:単純に夏にリリースするので、夏の花の名前を付けたいなと思って、いろいろと調べていたんです。で、この花はすごくきれいなユリ科の花なんですけど、球根にものすごい毒を持っていて。そういう二面性のあるものが好きなので、この花の名前をタイトルにしました。

 前作の『INDIVIDUAL EMOTION』からなんですが、アルバム・タイトルだけでなく曲タイトルもすべて英語で表記されていますが、これは意図的なもの?

上木彩矢:そうです。歌詞にしてもそうなんですけど、あまり聴く人に対して押し付けがましいことはしたくなくて。日本語だと普段から使っている言葉だから、言葉から想像するものって“これ”ってひとつにイメージが固まってしますじゃないですか。でも、英語だと訳し方によって人それぞれの捉え方になるから。とか言って、いかにも“私、英語しゃべれます”みたいな感じですけど、全然しゃべれないです(笑)。

 今作を聴いて、バンド・サウンドが重視されているなと感じたんですが、この方向性は制作前から決めていたんですか?

上木彩矢:バンド・サウンドで歌うっていうのは、もともと自分がしたいことだったんですけど、なかなか実現する機会がなくて。それが今回、私の好きなようにというか、自由にやらせてもらえることになって、結果こういう感じになりました夏だし、たまにはこういうのもいいかなと。

 「Revolver」はパチンコ台(CRゴルゴ13 〜BACK IN THE BATTLEFIELD〜)のテーマ・ソングにもなっていますが、楽曲はもちろんゴルゴ13をイメージして?

上木彩矢:そうですね。パチンコ台ってつくるのに結構長い時間かかるみたいで、タイアップのお話は、もうだいぶ前からいただいていました。それでタイアップがゴルゴ13というのは聞いていたので、まったくちがう独自の世界観を書くよりは、ゴルゴ13の世界観に少しでも寄せてつくった方が、より一層いい曲に仕上がるんじゃないかなと思って。だから、ゴルゴ13の世界観をイメージさせるようなワードをところどころ密かに埋め込んでいます。

 上木さんのパチンコ好きは、公言もしてますし、有名なんですが、自分の歌がパチンコに採用されることに対する感想は?

上木彩矢:めちゃくちゃうれしいですよ。できれば歌だけじゃなくて、“リーチ”とかの声もやらせてください、みたいな(笑)。それくらいうれしいです。先日もメーカーさんで試し打ちをさせていただいたんですけど、本当にすごくいい音が鳴っていて。ある意味、感動しましたね。

 「Fly a way」は、『INDIVIDUAL EMOTION』に収録されていた「Break my day」に続いて作曲/編曲はSCHONさんとの共作で、よりロック色が濃くなっていますね。

上木彩矢:夏ということもあったし、今作はあまりミドル・テンポのものをやりたくなかったので、久々に爽快なロックをやろうというところからはじまっています。

 この曲は曲先で?

上木彩矢:順番で言うと、オケをつくってからメロディをつくって、それから歌詞を書いた感じですね。普通はメロディからつくるものなんですけど(笑)。私、結構アレンジにうるさい子で。こんなのがいいとか、あんなのがいいとか、「コードは後からでいいから、とりあえずやってみてよ」みたいな(笑)。ムチャクチャなやり方なんですけど、こういう音楽のつくり方はやっていてすごく楽しいんですよ。

 付き合いの長いSCHONさんがパートナーだからこそみたいな部分もある?

上木彩矢:ホントその通りですね。他の人だと「は?」って絶対言われますもん。説明がコードじゃなくて、“ガガガッ”とか擬音ばっかりなので、ほとんどの人は理解できないんじゃないかな(笑)。

 「Lost in the world」は、歌詞から“孤独”を感じるんですが、上木さんはどんな時に孤独を感じますか?

上木彩矢:いつもですね。私、ホント孤独野郎ですから(笑)。と言っても、全然悲観的な話ではなくて、我が強すぎるのと感覚が人と折り合わないところが多いっていう話で。孤独だからこそ見えてくるものもあると思っていますし。でも、この曲だけじゃなくて「Satisfaction」もそうですけど、なんか2012年問題(マヤ文明で人類が滅亡すると予言されている年)というか、地球滅亡に超ビビッてる感じですね(笑)。いろんなところで環境問題とかが言われていて、実際ここのところ暑さとか気候が異常じゃないですか。『2012』とか映画もあったし。それに私はビビッてるんですけど、みんなにもそういうのを気づいてもらえたらなと。環境問題とか、私たちが変わらなきゃいけない部分があるのは、まちがいないし、そういうのを危機に感じてもらいたいので、曲に入れて伝えています。

 今までメッセージ性のある曲って、あまりなかったですよね。

上木彩矢:基本的に書かないですね。ただ、今回は自由につくれたっていう部分で、地球滅亡にビビッてる心境や、立ち止まったり、不安に思っていることを歌詞に落とし込んだので、特に意識したわけじゃないんですけど、自然にメッセージが込められたのかな。

 「pop-eyed fish」は、気だるげな歌い方が印象的で、今までの上木さんにはない楽曲だなと感じました。

上木彩矢:この曲はレコーディングの最後の曲で、ちょっとふざけたというか。とりあえず、インパクトのある言葉と好きなものを全部並べて、「はい、終わり!」みたいな。そういう歌があっても楽しいかなと。ディレクターをはじめ、周りの人も「いいじゃん」みたいな感じだったし(笑)。ただ、一番ライヴを意識してつくっていて。曲調も少し古くさい感じがするんですけど、それがまたいいというか。ライヴでは、きっと盛り上がる曲だと思います。

 今作全体に対する上木さんの感想は?

上木彩矢:今回は、こういう取材とかで「一番のお気に入りは?」って聞かれても、本当に困るくらいで。“夏”がテーマで、バンド・サウンドを重視して、歌詞の世界観も別々ではなく、“未来に向かって”とか、“過去は振り返らない”とか共通したテーマを持たせて、リアルに今自分が思っていることや悩みを書いていて。だから、今回は本当にどの曲を一番に持ってきてもいいくらい気に入っています。

 上木さんの誕生日でもある9月10日には、ワンマン・ライヴが開催されますが。

上木彩矢:毎年、秋にはワンマンをやっていたんですけど、去年は転換の時期でやることができなくて、もういきり立っていますよ。早くやらせろと(笑)。毎年、観に来てくれていた人たちからも“去年ワンマンがなくて寂しかった”っていう声もたくさんいただいているので、そういう人たちのパワーを解き放てるようなライヴにしたいですね。それと、もともとライヴを中心に活動してきているので、その良さをエイベックスの人たちにも見せたいし。レコーディング・ブースでふざけたことばかりやっている私だけじゃないんだよと(笑)。アルバムを聴いてもらいたいっていうのも、もちろんあるんですけど、久々のワンマンの方にもぜひ遊びにきてもらって、楽しさをわかち合えたらなと思います。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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