D.W.ニコルズ

01 DW Nicoles

L to R:千葉真奈美(b)、わたなべだいすけ(vo, ag)、オカダリサ(dr)、鈴木健太(g)


“愛”があふれる作品を世に放ちつづけるD.W.ニコルズ(ディー ダブリュー ニコルズ)が、1月20日、“ありがとう”という真っすぐな気持ちの詰まったミニ・アルバム『春風』をリリース! ウキウキするような心地よいサウンドが、ひと足早い春をお届け!!


ミニ・アルバム『春風』が1月20日にリリースされますが、まずは現在の心境を聞かせてください。

わたなべだいすけ:毎回リリースするときに思うんですけど、早く聴いてもらって感想を聞かせてほしいなと。前のシングルは2曲だけだったんですが、もっといっぱい聴いてほしいという思いが強くあったので、今回は6曲入れています。すごく自信のある作品で、演奏を1発録りでやったり、新たなチャレンジがあったり、それをクリアした今のD.W.ニコルズらしい曲も入っているので、とにかく早く聴いてほしいですね。

タイトルの『春風』に込めた思いとは?

わたなべだいすけ:6曲の集合体に対して新しい名前を付けてあげようかとも思ったんですが、やっぱり軸として「春風」というリード曲があるので、そのままの名前を付けました。リリースの時期は春本番にはちょっと早いけど、春を待ってワクワクしているときに、隣にいたいなという思いも込めています。ひと足どころか二足、三足早い春風みたいな感じですね。

1曲目の「春風」は、さわやかなイメージでイントロからいろいろな音が重なっていきますが、そういったアイデアはどこから?

鈴木健太:「春風」だけじゃなく全部そうなんですけど、基本的にだいちゃん(わたなべだいすけ)がまず原曲を持ってくるんです。吹き込んであるものをみんなで聴くこともあるし、その場で弾き語りをしてくれることもある。そのときに、歌詞にコードが書いてある手書きのプリントが配られて、僕らはとりあえず演奏してみるんです。最初にそれをやった時点で、大きな枠組みはだいたいできちゃうんですよね。

2曲目の「ホームワーク」は、ポジティヴなリリックが印象的ですが、何を一番に伝えたいと思った?

わたなべだいすけ:これは思いっきり隠してはいるんですけど、温暖化だとか、現代の僕らが抱えている問題を“子どもの頃の宿題”に置き換えてるんです。“そういう問題から目を背けていていいんですか!? 君たち(僕も含む)!”みたいな。かといって何をしたらいいのかはわからなくて、そういう自分自身に♪Don’t Worry Be Happy♪と言い聞かせている部分もあるんですけど。

3曲目の「せがれ」は、1発録りされたんですよね。

鈴木健太:以前からずっと1発録りをしたいという話はしていたんです。だから、今回の『春風』を制作するタイミングで、スタジオも1発録りができるような環境のところを選んでもらって。この曲はとにかく気持ちがすごく入る曲で、1発勝負が向いているなと。シンプルにみんなで呼吸を合わせて、そこに歌がのっていた方がもっと伝わるんじゃないかなって。

1発録りを終えて純粋にまたやりたいと思いました?

わたなべだいすけ:そうですね。今は技術が進んでいるから、きれいにつくろうと思えばなんとでもなるけど、僕らがやりたい音楽というのはそういうものじゃないんです。1発録りというと、勢いを出すため、というニュアンスがあるじゃないですか。でも、僕らにとっての1発録りというのは、そこで化学反応を起こそうとしているわけではなくて、普段通りのものを伝えたいからこそ1発で録るんです。

そのあと5曲目の「素晴らしい世界」は、テーマがすごく壮大で、世界観も一番広いと思うんですが、どこにポイントを置いた?

鈴木健太:この曲はすごく壮大だけど、歌っている内容ってすごくシンプルだと思うんです。だから、とにかく直球勝負で、アレンジも壮大にしようというより、まっすぐ突き抜けようというイメージでしたね。歌詞がすごい好きで、僕の中のでは、井上陽水さんの「傘がない」みたいなイメージなんですよ。言っていることが本当にシンプルで。

千葉真奈美:共感できるよね、すごく。

オカダリサ:だいちゃんがバンドを組む前、ひとりで弾き語りをしているときからやっている曲で、そのときからこういう感じだったんです。だから、それをそのまま私たちが拡大する方が、リスナーにも届きやすいのかなって思いましたね。

5曲目まではものすごく前向きでハッピーで、愛とかありがとうという気持ちがきて、最後の6曲目「星の砂」は、すごく切ない感じですよね。

わたなべだいすけ:僕もそうだったように、モヤモヤしている若者たちって、きっと大きなエネルギーを内に秘めていると思うんです。だから、そういう人たちに向けてのメッセージですかね。昔の僕もやっぱり自分に満足していなくて、“なんで俺、今こんなことをやっているんだろう?”って思っていたんです。それは自分が何もしていなかっただけなんですけど、でも当時は、“なんだかんだいっても俺はありふれた、ただの男だから”というところにいつも着地してたんですよ。なので、みんなありふれたただの人間なんだから、そんなに肩に力を入れなくていいよっていう意味も込めています。

千葉真奈美:出会ったころにこの曲をやっていたんですよ。変な曲だなぁと思って(笑)。♪Sunday Monday♪ってすごいインパクトがあって、変わった曲というか、おもしろいなって。歌の通り、その頃のだいちゃんは本当に働いてばっかりで、バイトばっかりしてましたね。ちなみに、そのとき彼がつくっていた自主制作のCDの一番最後の曲もこの「星の砂」だったんですよ。

このミニ・アルバムの全体を通して、リスナーにはどんなことを感じとってほしいですか?

オカダリサ:日々の中の幸せって、きっといろいろなところにあって、それに気づくか気づかないかだと思うんです。そのちっちゃいことに気づくことで、ありふれた毎日もちょっと素晴らしいものになったりとか、そういうことをだいちゃんが歌ってくれているので、歌詞を読みながらそれに気づいてもらえたらいいなと思います。

鈴木健太:歌詞の内容がいたってシンプルなので、だからこそみんなの心に届くのかなって。ふと気づくことが歌の中にいっぱい散りばめられていて、ちょっと勇気がわいたりとか、ずっとやろうと思っていたものをやってみるきっかけになったりとか。大げさにというわけではなく、ちょっと頑張れる気持ちになってもらえればうれしいです。

千葉真奈美:自分たちとちがう年代の人たちでも聴いてもらえる感じの曲だし、共感してもらえる部分が絶対にあると思うので、いろいろな聴き方をして感じてもらえたらと思います。

わたなべだいすけ:聴いてくれる人に本当に寄り添いたいなぁと。春の時期ってすごいワクワクする思いもあると思うんだけど、不安な気持ちとかもきっとあると思うんです。だから、そういう不安な気持ちをひとつでもつぶしてあげることができたらいいですね。

INTERVIEW:Hiroyasu Wakana, Atsushi Saneshige


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『春風』
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